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(2)曳航索
曳航索の性質と強度
曳航索は、ナイロン等の高分子系の索を使用する。その理由は、高分子材料の特徴であるヒステリスな弾性曲線を有しているからである。弾性曲線は3−82図のように、矢印のような曲線を描く。この内側の斜線部分の面積が大きいほど、エネルギーの吸収は大きい。したがって、グライダーが乱流中で受ける大きい衝撃は、これによって吸収されてしまうのである。しかし、強すぎるナイロンロープを使用すると、3−83図に示すように、竹ざおを使うかわりに丸太を使ったようなことになる。静穏な空気中では、147ぺ一ジに説明したように、70〜85kg程度の強度があれぱよい。問題は、乱流申の衝撃値である。経験からいえば、この数値の7〜8倍の500kgで破断すればよいのではないかと思?dわれる。ナイロンは、破断近くなると30%

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